Home 日本の食の未来をたずねて。 メッセージ
イベント詳細/レポートイベントレシピ一覧地元の味をいただきます
鹿児島県 編
地元の味をいただきます

[地元の味をいただきます]トップへ戻る

さつまいもの生産地である鹿児島県南九州市から、さつまいもの魅力を存分にお伝えします。

産地の食ぢから さつまいもで腕自慢! 地元ではこんなふうに食べてます

いも焼酎の風味は、畑からつくられる。風土と鮮度がつくる郷土の味。

 

九州の最南端でつくられるおいしいさつまいもを、取材してきました。

 

目にも鮮やか、さつまいも料理あれこれ。

 
地元ではこんなふうに食べてます

目にも鮮やか、さつまいも料理あれこれ。

鹿児島県 編

1 でんぷんずし 「黄金千貫」からとったでんぷん粉と、蒸したさつまいもを混ぜてつくっただんごの入った“ずし=雑炊”。だしをとったさば節は、削り節とは異なり、半生状態のもの。鹿児島ではよく使われるそうで、汁物のだしとしてはもちろん、実としても欠かせない。

2 いもご飯 紫いもの一種「アヤムラサキ」を使用。酢を加えることで、いっそう鮮やかな紫に仕上がる。

3 すいおうの葉の白あえ 茎や葉を食べるためのさつまいも「すいおう」を使った白あえ。「すいおう」には、鉄 分・カルシウムをはじめ栄養分がたっぷり。

4 いもきんとん オレンジジュースで「紅さつま」を煮てつくるきんとん。

5 からいもんべった もちとふかした「紅さつま」を練ったおやつ。“おばあちゃんの味”の代名詞。

6 さつまいもとりんごのサラダ 酸味のきいたマヨネーズベースのドレッシングがさつまいもにぴったりのさわやかなサラダ。

7 天ぷら 「アヤムラサキ」「栗(くり)黄金」「安納(あんのう)いも」の天ぷら。それぞれを棒状に切って揚げたかき揚げは、その形状から「がね=かに」と呼ばれている。

左:農家レストランでは、地元の野菜をふんだんに使った総菜が食べられる。
右:(右から)雪丸洋子さん、西裕子さん、下窪以津子さん、山脇紀子さん。

 

 こうして大切に育てられたさつまいもを使った料理をお願いしたところ、左記のようにバラエティー豊かな品々が並びました。今回使用したさつまいもは、南九州市で、現在主に栽培されている「高系14号」品種の系列「紅さつま」はじめ、数種類。なかでも、以前は生産量トップであった、焼酎の原料として知られる外皮の白いさつまいも「黄金千貫(こがねせんがん)」は、“子どものころの、思い出の味”と皆さん声をそろえておっしゃるもの。地元では、ふかした黄金千貫にバターをのせて食べる、“さつまいも版じゃがバター”が定番の一つのようです。とはいえ今回は、色を変え、形を変えたさつまいも料理のオン・パレードで新たな魅力をお届けします。
 数々のさつまいも料理をつくってくださったのは、南九州市在住の4人の方々。地元の味を支え、そして盛り上げる、その活動とともにご紹介しましょう。雪丸洋子さんは、農家の女性10人でアグリ事業を展開。その一環で運営されている“農家レストラン”は地元でも大人気です。下窪以津子さんはお茶専業農家。温暖な南九州市では、一番茶から、な んと四番茶まで摘むことができるのだそう! さらには、9〜10月にかけて秋冬番茶の出荷ができるという、お茶の一大産地でもあります。西裕子さんは「頴娃農村婦人の家」の管理指導員として、農家レストランなどで提供・販売する、めんつゆやドレッシング、みそづくりを指導しているとか。さつまいも専業農家の山脇紀子さんは、有機栽培にこだわり、「紅さつま」「安納いも」「種子島むらさき」と3種類ものさつまいもを栽培しています。
 さつまいものお料理をいただきながらお話を伺っていると、
「今日、ナイターバレーあるとか?」
「あるよ〜」
 ナイターバレー・・・?
「仕事を終えてから夜間にバレーボールをするんです。ソフトボールチームもありますよ」
「バレーやソフトをしたあとは、焼酎の瓶とおかずを持ち寄り、誰かの家か、公民館に集合! ほんとはこの宴会がメインなんですけどね(笑)」
 いいですね、いいですね! その活動も大切ですよね。さつまいもの里は、気持ちもほっこり、そんなあったかい場所でした。

まだまだあります!南九州市の
見どころ

鹿児島県に関係する日本の歴史をひ もとけば、青木昆陽の『蕃藷考』によるさつまいも栽培伝播はもちろん、現在放送中のNHK 大河ドラマ「篤姫」ゆかりの地であることなど、多くの出来事があげられます。そして忘れてはならない歴史の一つが、知覧の陸軍特攻基地から飛び立った特攻隊の存在。その基地跡に建設された「知覧特攻平和会館」では、亡くなられた1036名もの隊員の写真が、その遺書や遺品とともに陳列されています。

“特攻の母”と慕われた鳥浜トメさんが営んだ「富屋食堂」を、当時の場所に資料館として復元したのが「ホタル館」。数々の手紙や写真から、鳥浜トメさんの人柄と、その下に集まった特攻隊員たちの心のきずなが胸を打ちます。

「薩摩の小京都」と呼ばれる知覧町の武 家屋敷群。常緑樹イヌマキの生け垣と、みごとな石垣が特徴的です。島津家が藩内に113 築いた外城の一つで、現在7つの庭園が国の名勝に指定され公開されています。京都を意識した庭園に対し、石垣にはどこか琉球の息吹を感じさせ る、そんな少し珍しい景観が見もの。

鹿児島県といえば、いわずと知れた芋焼酎の産地。近ごろでは、仕込みでかめ壺つぼを使用したり、黒麹(こうじ)・白麹を使い分けるなど、酒蔵ごとに個性あふれる取り組みがなされています。

みんなのきょうの料理レシピ

さつまいもと豚バラ肉の自然な甘さに酢が加われば、何ともすっきりとしたうまみに。リボンのようにヒラヒラとした薄切り肉と、さつまいもの黄金色が見た目にも美しい、上品な一品。アツアツのおだしもいっしょに召し上がれ。

さつまいもと豚バラ肉の酢煮

講師:鈴木 登紀子

レシピはこちら

このページの上へ